IL-1受容体/Tollファミリーの免疫応答における機能の解明
Project/Area Number |
11148223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹田 潔 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (20309446)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | IL-1受容体 / Tollファミリー / 遺伝子欠損マウス / TLR4 / TLR2 / リポ多糖 |
Research Abstract |
IL-1受容体/Tollファミリーの免疫応答における役割を、遺伝子欠損マウスを作製することにより解析した。IL-1受容体ファミリーでは、IL-1Rrp欠損マウスが、IL-18の生理機能が欠失していることから、IL-1RrpがIL-18の生理的受容体であることを明らかにした。また、T1/ST2はTh2反応に関与する分子であることが示唆されていたが、T1/ST2欠損マウスの解析から、Th2反応には生理的に関与しないことが明らかになった。Tollファミリーでは、TLR4がグラム陰性桿菌の細胞壁構成成分であるリポ多糖の認識に必須の受容体であることを遺伝子欠損マウスの解析から明らかにした。また以前よりリポ多糖への低応答性マウスとして知られていたC3H/HeJマウスにおいて、TLR4遺伝子の点突然変異を発見し、この変異によりリポ多糖への反応性が減弱することを明らかにした。また、TLR2欠損マウスも作製し、TLR2はリポ多糖の認識には関与しないが、グラム陽性菌の主要細胞膜構成成分であるペプチドグリカンの認識に必須の分子であることを明らかにした。さらに、IL-1受容体ファミリーの信号伝達に関わるMyD88の欠損マウスが、リポ多糖、ペプチドグリカンのどちらにも反応しないことを明らかにし、MyD88がTLR2,TLR4の信号伝達にも関与することを示した。にこのように、Tollファミリーは、微生物の構成成分の認識に深く関与していることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)