2次元電気泳動法による特定遺伝子欠失変異株の遺伝子発現パターンの網羅的解析
Project/Area Number |
11149222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
中山 建男 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60031712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 秀彦 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10301384)
高見 恭成 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (80236356)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 枯草菌 / 2次元電気泳動 / 遺伝子欠失変異株 / スポア / カタボライトレプレッション / 熱抵抗性 / コートタンパク質 |
Research Abstract |
1)増殖期の枯草菌タンパク質の2D-PAGE上のクマジーポジティブスポットの中、約300個を固定した。グルコース添加条件下で消失した約40個のスポットのアミノ酸配列を決定した。これらの多くはカタボライト応答シス配列を有し、グルコースによるカタボライトレプレッション(CR)を受けるタンパク質である可能性が示唆された。既知遺伝子のほかにSucC,SucDやArginine utilizationに関与するRocA,RocD,RocFなどもグルコースによるCRを受けることが初めて明らかに出来た。 2)枯草菌スポアの熱抵抗性などはスポア形成後期に合成される約20種のコートタンパク質がスポアコートを形成することで獲得される。yabG遺伝子は母細胞のSigK依存プロモーターを持ち、T_4から発現する。yabG遺伝子の機能をその欠失変異株を作成して解析した。この変異株は野生株とほぼ同様の熱、クロロホルム、リゾチーム抵抗性を示すスポアを形成した。yabG破壊株と野生株のスポアからSDSと2-ME存在下で蛋白質を可溶化しSDS-PAGEで分析した。可溶化された蛋白質にかなりの違いが認められた。yabG破壊株から特異的に得られたバンドのアミノ酸配列を決定した結果、野生株スポアからは可溶化されないSpoIVA,YrbA,YxeE,YeeK,CotTなどが含まれていた。野生株のSpoIVA,YrbA,CotTの各蛋白質はスポア成熟に伴って、SDS/2-MEに対して難溶性になるが、yabG破壊株スポアでは可溶性のまま存在することが確認され、yabG蛋白質は様々なスポア蛋白質を架橋することによって、難溶化に関与していることを示唆している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)