Project/Area Number |
11152216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永渕 昭良 京都大学, 医学研究科, 講師 (80218023)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | カドヘリン / αカテニン / ZO-1 / ヴィンキュリン / 上皮 / 細胞増殖 / 細胞間接着 |
Research Abstract |
本研究ではカドヘリン・カテニン複合体その中でもαカテニンが多細胞体制の構築において果たす役割について解析を進めている。昨年度までにαカテニン欠損F9細胞の樹立、αカテニン欠損細胞へのαカテニンの再発現に成功し、αカテニンが上皮組織の分化ではなく組織構築に必要であること、上皮細胞分化条件下での細胞増殖抑制に必要であることを示してきた。本年度は幾つかの領域に欠損を持つ変異型αカテニンをαカテニン欠損細胞に再発現させることにより、上皮組織構築および細胞増殖に関与するαカテニン分子内の機能領域について解析を進めた。その結果 1.これまでに同定したαカテニン内のヴィンキュリン結合領域、ZO-1結合領域が、F9細胞においてもそれぞれヴィンキュリンおよびZO-1の細胞内局在に関与することを示した。 2.F9細胞においてはZO-1結合領域がカドヘリンに特有な強固な細胞接着能において中心的な役割を果たしていることを示した。 3.上皮組織構築においてヴィンキュリン結合領域ではなくZO-1結合領域が必要であることを示した。 4.αカテニンが上皮細胞分化条件下で増殖抑制能を示すためには完全なαカテニンが必要であり、どの領域を欠いても増殖抑制が見られなくなることを示した。 現在、αカテニンがどのようにカドヘリンに特有の強固な接着性を発揮させるのか、またαカテニンが細胞接着による増殖阻害にどのように関与しているのかについて解析を進めている。
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