Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Research Abstract |
脊椎動物の器官形成の分子プログラムを明らかにするために,FGF10機能喪失(ノックアウト:knock out:KO)マウスを用いて,主として四肢と肺の形成に関与する新規な形態形成遺伝子を単離することを本研究の目的とした。 今年度はまず,FGF10 KOマウスの表現型の詳細な解析を行い,FGF10が四肢や肺の形成だけでなく,唾液線,膵臓,腎臓,毛,歯,下垂体など様々な器官の形態形成に必要であることを,本補助金により購入した実体顕微鏡を用いて明らかにした。次に,FGF10 KOマウス胚を用いてFGF10の標的遺伝子をRepresentative Difference Analysis(RDA)法により単離し,FGF10のシグナルカスケードを明らかにすることを試みた。予備実験により,Differential Display法よりRDA法を用いたほうが,野生型特異的に発現している遺伝子の単離が容易であると判断したためRDA法を用いた。胎齢14日のKO胚(ホモ接合体)と野生型胚よりmRNAを抽出,cDNAを合成し,それぞれドライバー,テスターcDNAとしてRDA法を行った。野生型にのみ発現しFGF10 KOマウスには発現しないDNA断片について,現在シークエンス解析中である。現在までのところ65クローンについて解析した結果,シグナル伝達関係の遺伝子が27,細胞周期に関与する遺伝子が19,諸酵素遺伝子が6,膜タンパク質遺伝子が4,既知の塩基配列とホモロジーのない遺伝子が9クローン単離できた。
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