Project/Area Number |
11154233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
広瀬 富美子 愛知県がんセンター, 生物学部, 主任研究員 (60208882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 喜博 愛知県がんセンター, 生物学部, 主任研究員 (90201938)
山口 政光 愛知県がんセンター, 生物学部, 室長 (00182460)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 転写因子 / 遺伝子導入動物 / 細胞増殖 / 転写調節 / ヒトサイトメガロウイルス |
Research Abstract |
(1)DREFを複眼原基で異所的に発現する遺伝子導入ハエのrough eye phenotypeを利用して、DREFと相互作用する遺伝子を遺伝学的にスクリーニングした。第3染色体のP-エレメントの挿入変異体を約3000系統からのスクリーニングの結果得られた17系統責任遺伝子の同定を昨年に引き続き行った。 (2)DREF遺伝子の第一エクソン内(非翻訳領域)にP-エレメントが挿入した変異体を得ることができたが、ウエスタンブロットでDREFの発現量を調べた結果、野性型とほとんど差がなく、また細胞の増殖や分化についての顕著な異常は認められなかった。現在、P-エレメントをDREF遺伝子の翻訳される領域に再転移させる方法により、DREF遺伝子の変異体を作成中である。 (3)ショウジヨウバエDREF(709aa)のヒトホモログ(hDREF)のcDNAを単離した。hDREFタンパク質は694aaから構成され、ショウジョウバエDREFとは全体で22%のアミノ酸残基が同一である。組換型hDREFを用いてCASTING法を行い、hDREFの結合配列を決定した(5^1-TGTCGCGAC/TA)。 (4)hDREFの結合配列は、ヒトサイトメガロウイルス(CMV)の極初期遺伝子の1つであるUS3遺伝子の発現調節領域に存在するサイレンサーエレメントの配列と一致した。抗hDREF抗体を用いてこのサイレンサーエレメントに結合する細胞性因子がhDREFタンパク質であることを証明した。免疫染色および生化学的な解析の結果、hDREFは核内の特定の場所/構造に局在し、その発現は細胞増殖と相関している傾向があった。さらに、ヒトCMVが増殖可能なHEL細胞などの上皮細胞では、hDREFの発現が極めて低い。hDREFがこのウイルスの増殖サイクルの移行を制御していること可能性を検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)