Project/Area Number |
11156213
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤目 杉江 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60022662)
|
Project Period (FY) |
1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 車軸藻 / 滑り運動速度 / ミオシンファミリー / 車軸藻ミオシン / ミオシンATPase / レバーアームモデル / 化学-力学エネルギー変換 |
Research Abstract |
車軸藻における速い原形質流動はモーター蛋白質車軸藻ミオシンによって担われている。車軸藻ミオシンはin vitro運動アッセイ系においても60μm/sと原形質流動と同じ速さでアクチン線維を滑らせる。この速さは骨格筋ミオシンの10倍の速さに達する。如何にしてこの速い滑り運動を起こすのか、その分子メカニズムを探る事は非常に興味深い。蛋白質分子の持つ機能は、その分子の持つ特異的分子構造によって発揮される。 今回我々はこの車軸藻ミオシンの一次構造を決定した。車軸藻ミオシンはミオシンXI型に属し、いくつかの植物ミオシンと非常に高い相同性を持つ。しかし残念なことにそれら植物ミオシンはアミノ酸配列の報告があるだけでメカノケミカルな研究は皆無である。又動物細胞からのミオシンV型にも相同性を持つ。 車軸藻ミオシンは長いコイルド-コイルの棒状部で双頭二量体を形成する。頚部に6個軽鎖カルモジュリン結合部位を有し、C-端に粒状尾部を形成する。頭部に於ける特徴は、50-20kDループ2に特徴的な正電荷を持つアミノ酸の局在は見られず、且つループの長さも非常に短い事が挙げられる。しかし、その他に頭部アミノ酸配列からは"速さ"を説明できそうな大きな特徴は特には認めることは出来なかった。今後は全長発現と頭部変異ミオシンの作成を試みつつ"速さ"の機能の発現機構を探求する。又一方、精製車軸藻ミオシンを用いた基本的なメカノケミカルな特性を詳細に調べる作業が今後特に重要である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)