インテグリンを介した単球/マクロファージの細胞運動性制御機構の解析
Project/Area Number |
11158222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka Bioscience Institute |
Principal Investigator |
佐邊 壽孝 財団法人 大阪バイオサイエンス研究所, 第1研究部, 研究部長 (40187282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 茂 財団法人 大阪バイオサイエンス研究所, 第1研究部, 研究員 (50311303)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | インテグリン / パキシリン / 単球細胞 / PAGs / ARFGAP / 細胞運動性 |
Research Abstract |
成熟単球cDNA libraryをパキシリンをプロープとしfar-western法にてスクリーニングし、パキシリン結合性蛋白質cDNAを単離同定した。その結果、ARFGAPを示す新規蛋白質が得られた。我々は、成熟単球細胞以外でもパキシリン結合性蛋白質の精製やfar-western法による同定を行っているが、同様にARFGAP活性示す別の蛋白質が得られている。我々は、これら一群の蛋白質をPAGs(Paxillin-associated ARFGAP proteins)と命名し、今回成熟単球から得られたものをPAG3と命名した。 我々は、単球の成熟に伴ってパキシリンが発現誘導されチロシンリン酸化されることを明らかにしているが、PAG3もこの過程で発現誘導、チロシンリン酸化され、成熟単球において、主に細胞形質膜辺縁部にパキシリンを共局在した。ARFは哺乳類では6種のアイソフォームが存在し、小胞/膜/蛋白質の輸送やアクチン細胞骨格の再構成に関与することが知られている。PAG3はARF6に対するGAP(GTPase-activating protein)として機能することを明らかにすると共に、その強制発現は、パキシリンの細胞接着点への集積と細胞運動性とに対し、阻害的に働くことを明らかにした。さらに、PAG3はヒト動脈硬化病変における泡沫細胞に高レベル発現している可能性を示唆する観察結果も得ている。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)