末梢神経接着糖蛋白質に見い出された新規糖鎖の生物学的意義
Project/Area Number |
11159219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
遠藤 玉夫 財団法人 東京都老人総合研究所, 糖鎖生物学部門, 研究室長 (30168827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
地神 芳文 工業技術院, 生命工学研, 首席研究官
佐々木 翼 財団法人 東京都老人総合研究所, 糖鎖生物学部門, 研究員 (40291132)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | マンノシル型糖鎖 / 糖タンパク質 / ジストログリカン / 脳 / 糖鎖構造 / GlaNAc転移酵素 |
Research Abstract |
我々が末梢神経や骨格筋で見つけた哺乳動物では珍しいOマンノシル型糖鎖について、生合成経路の解明を目指した。本年度はマンノースの次に起こるN-アセチルグルコサミン転移反応について検討した。合成したマンノシルペプチドを基質として新生ラット脳を酵素源にしてN-アセチルグルコサミン転移活性を測定した。その結果、反応時間、蛋白質量、基質量、それぞれに依存した転移活性を検出することに成功した。この活性は、100度3分間の熱処理により消失し、金属イオンとしてマンガンを要求した。生成された分子は、GlcNAcβ1→2Manのみを特異的に水解する肺炎双球菌由来のN-アセチルヘキソサミニダーゼによりN-アセチルグルコサミンを遊離した。一方、反応生成分子からアルカリβ脱離反応により二糖が回収された。こうして回収された物質は、高アルカリpHイオン交換カラムで標準物質のGlcNAcβ1→2Manと溶出位置が一致した。以上の結果、脳にはマンノシルペプチド上のマンノースを受容体とし、N-アセチルグルコサミンをβ1→2で転移する酵素が存在することが分かった。N-アセチルグルコサミンβ1→2転移酵素については、すでにN型糖鎖の生合成に係わるGnT-IおよびGnT-IIが知られているが、我々が見つけた酵素はその両者とも異なる新規酵素であることが判明した。また、ラット脳以外について調べてみると、ウシ脳、ブタ脳、および骨格筋細胞とシュワノーマ細胞で酵素活性の存在を確認した。本酵素の精製および遺伝子クローニングに着手している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)