Project/Area Number |
11160211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
古久保 哲朗 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (10271587)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 転写因子 / 基本転写因子 / 転写制御 / 転写 / 転写調節機構 / 構造解析 / TFIID / TAF |
Research Abstract |
転写制御機構を理解するためには、転写活性化ドメイン(AD)とその標的分子の間に成立する蛋白質間相互作用の実態を明らかにする必要がある。しかしながらADの構造を原子レベルで明らかにすることはこれまで困難とされてきた。われわれはTFIIDサブユニット(TAF)の機能を解析する過程で、(i)出芽酵母yTAF145及びショウジョウバエdTAF230のN末端にはTBP極めて強く結合し、その機能を阻害する領域(TAND)が存在すること、(ii)TANDは役割分担の異なる二個の小サブドメイン(TANDI,TANDII)から構成されること、(iii)TANDIはADと多くの機能的な共通点を持つことなどを見出した。さらにADとTANDIIの融合蛋白質を用いることにより、TBPとADの安定な複合体を試験管内で作らせることに成功した。すでにdTANDIがTBPと結合することによりTATAボックス様の構造を取ることを示したが、欠失変異体の解析からdTANDIは独立して機能するyTANDI相当領域二個から構成されることを見出した。またこれら二個のyTANDI相当領域はTBPとの結合においてdTANDI,II間に存在するスペーサー領域に強い依存性が見られたことから、いずれも本来のyTANDIとは異なるTBP上の表面と相互作用するものと考えられる。
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