HIV転写因子Tatと相互作用する新規ヒストンアセチルトランスフェラーゼの解析
Project/Area Number |
11161205
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀越 正美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (70242089)
|
Project Period (FY) |
1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | HIV / TFIID / Tat / Spl / NF-κB / Arp4 / HAT / ヒストン |
Research Abstract |
HIVの転写調節反応には、Spl、NF一κBが働くこと、HIV由来のTat因子が関与することが示されている。Tatの標的因子は広く解析されているものの、Tatの幅広い機能を説明するには決定的な因子は見出されていない。本研究では、Tatと結合する因子Tip60をTFIID相互作用因子として単離し、クロマチン構造変換因子の一種であるヒストンアセチル化酵素であることを証明した上で、アクチン関連因子Arp4を含む複合体を構成することを明らかにした。 1)HIVプロモーターに結合する新規転写因子の単離と機能解析を通してのクロマチン構造変換反応解析 Spl結合部位と考えられるDNA配列への結合因子の単離を試み、Splとは異なるがzinc finger構造を持つ新規因子GBFが単離され、DNA結合活性や転写活性化能の解析を行ってきた。DNA結合性因子SplとGBFおよびヒストンアセチル化酵素p300とTip60の機能的相互作用の解析を行い、ヒストンアセチル化酵素ドメインとDNA結合ドメイン間の新規相互作用活性を見出し、その活性がDNA結合活性に協調的に効果を及ぼして働くという新しい分子機構を提唱し、新局面を切り開いた。 2)Tatと結合する新規因子の単離と機能解析および複合体の単離と解析 TFIID相互作用因子として単離した因子にTat結合因子と一致するものがあり、この因子がヒストンH2A、H3、H4をアセチル化する新規ヒストンアセチル化酵素であることを明らかにし、ヒストンのアセチル化部位とヒストンアセチル化酵素との関係において新しいモデルを提唱してきた。このTip60の細胞内機能を解析するためにin vivoにおける機能複合体の単離・解析を行った。この機能複合体にはアクチン関連因子Arp4が含まれ、ヒストンアセチル化酵素サブユニットと相互作用活性を担うことを明らかにした。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)