Project/Area Number |
11161221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
原田 信志 熊本大学, 医学部, 教授 (60173085)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | HIV-1 / エイズ / レセプター / ポリ-L-リジン / CD4 / ケモカイン / ウイルス吸着 / ウイルス侵入 |
Research Abstract |
HeLa細胞をクローニングし、HIV-1にまったく感染しないCD4陰性のN7HeLa細胞を得た。HIV-1の感染にはCD4とケモカインレセプターであるCXCR4あるいはCCR5が必要とされる。このHIV-1の複雑な初期感染様式を理解するため、CD4のないN7HeLa細胞にウイルス感染を試み、逆説的にHIV-1の細胞への吸着・侵入機構を解析した。 まずポリ-L-リジン(PLL)がCD4陽性のHeLa細胞であるMAGI細胞でHIV-1の感染を最も増強することを確認した。PLLでコートされた培養プレートにHIV-1を処理(室温1時間)しN7HeLa細胞を培養すると、このCD4陰性細胞に(効率は悪いが)HIV-1を感染させることができた。ウイルスを0.025あるいは0.05%の低濃度のトリプシンで処理すると、PLLを使用したN7HeLa細胞への感染効率は上昇した。また、低pH、TPAあるいはMT-4細胞培養上清を作用させると、同様にこの感染効率を上げることができた。 CD4陰性のN7HeLa細胞への感染には、PLLによるウイルス粒子と細胞膜との附着強化とHIV-1エンベロープ糖蛋白の開裂が必要であった。さらに細胞側の何らかの活性化がこの人工的感染系での感染効率を上げるのに重要であると思われた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)