Project/Area Number |
11162214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
服部 雅一 京都大学, 生命科学研究科, 助教授 (40211479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湊 長博 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (40137716)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | Rapl / SPA-1 / ノックアウトマウス / インテグリン / アナジー |
Research Abstract |
本年度研究において、我々が単離したSPA-1分子およびRap1について以下の点を明らかにした。 1.昨年明らかにしたRap1による接着亢進は、integrin分子の直接的活性化によるものあること、またこの活性化機構はH-RasやRacによる活性化とは異なり、Pl3キナーゼを介さない経路によるものであることが明らかとなった。 2.SPA-1/Rap1系の生体内での役割を明らかにする目的でSPA-1遺伝子破壊マウスの作成を行った。 SPA-1(-/-)マウスは正常に生まれ、外見上全く健康であった。このマウスの免疫系について解析を行ったところ、T細胞、B細胞の分化は全く正常であり、生後2ヶ月までその機能も何ら異常が認められなかった。しかし、生後7〜8ヶ月令のマウスでは、T細胞は正常に存在しているにも関わらず、ConAに対する反応は消失していた。一方、LPS反応性は正常であった。この時点におけるノックアウトマウスの脾細胞における活性化型Rapl(GTP結合型Papl)の量を調べたところ、正常マウスの比べはるかに多い量の活性化型Raplの蓄積が認められた。以上の結果から、活性化型Raplは免疫系、特にT細胞の機能に対し負に働くことが示唆された。 今後、同マウスの他の造血系細胞の解析ならびに免疫系についても2次応答の有無を中心にさらに解析を進めていく予定である。
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