三重鎖DNA結合転写因子MAZとp300/CBPによる血球分化制御
Project/Area Number |
11162225
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
横山 一成 理化学研究所, 細胞材料開発室, 副主任研究員 (80182707)
|
Project Period (FY) |
1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | MAZ / マクロファージ分化制御 / p300 / CBP / HDAC / GC含量 / ハウスキーピング遺伝子 / カゼインキナーゼ / ラットES細胞 |
Research Abstract |
GM-CFUからマクロファージへの分化決定因子であるMAZ(c-myc associated zinc finger protein)を中心に、その(1)ゲノム構造の解析(2)MAZプロモーターの解析(3)Sp1とMAZによるMAZ転写制御(4)MAZのリン酸化とDNA結合能(5)ラットES細胞を用いた血球分化について解析した。ヒトMAZ遺伝子はヒト染色体16p11.2に位置し、GC含量に富み、TATAボックスを有しない典型的なハウスキーピング遺伝子である。本遺伝子の定常的遺伝子発現制御エレメントを同定し、DNA結合能を解析した。Sp1結合配列及びMAZ結合配列に含む-383/-248は正の制御エレメントである。MAZプロモーターはGC含量が71〜82%と極めて高く、5つのエクソンと4つのイントロンと1つの3'-非翻訳領域を含む。更にSp1及びMAZによって独立に負に制御され、この負の制御はMAZがヒストンデアセチラーゼ(HDAC)依存的であるのに対し、Sp1はHDAC非依存的である。さらに興味深いことにp300によって両者ともに負に転写が相乗的に抑制されることを見いだし、この生理的意義について現在解析中である。また、MAZによるc-mycの発現制御エレメントをin vivoで定量的に明らかにし、単鎖DNAにはピリミジンリッチ鎖が、二重鎖、三重鎖には、両鎖がともに強いDNA結合性を有していることを確認した。MAZはカゼインキナーゼ、チロジンキナーゼ、プロテインキナーゼCによるリン酸化をうける。特にC末端480位のセリン残基のカゼインキナーゼIIによるリン酸化はDNA結合及び転写活性化に大切である。更にラットのES細胞の鈍化及び血球分化の試験管内分化の培養、基礎条件の設定を行っている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(15 results)