植物組織の分化と成長を生体膜物質輸送系と水チャネル分子から解析する
Project/Area Number |
11163212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
前島 正義 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (80181577)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 水チャネル / 液胞膜 / 細胞膜 / CAM植物 / H^+-ピロホスファターゼ / Ca^<2+> / H^+対向輸送体 / 液胞Ca^<2+>結合タンパク質 |
Research Abstract |
細胞膜、液胞膜水チャネルの複数分子種の発現特性、生体膜の水透過率との関連、CAM植物への水チャネル遺伝子の導入、さらにCa^<2+>輸送・濃縮装置の器官特異性の解析も行った。 (1)ダイコンの細胞膜(6種)と液胞膜(2種)の水チャネルについて各器官を成長段階別に分析し、多くが協調的に発現してる反面、一部の分子種が特定器官で合成されないことが明らかにした。 (2)生体膜の水透過率をストップトフロー装置により測定した。水透過率の大きさは細胞膜より液胞膜が高く、耐乾燥性植物の膜の水透過率が低いことが明らかになった。またCAM植物液胞膜は水チャネルをほとんどもたない(ダイコンの100分の以下)ことも解明した。 (3)水チャネルが個体と器官にどのような影響をもつかを検討する目的で、水チャネルをほとんど持たないCAM植物に水チャネル(PAQ1、γ-VM23)の遺伝子を導入した。再生植物体が成育中である。発現量を検定し、植物組織の生理学的な影響を解析しつつある。 (4)液胞膜へのCa^<2+>濃縮装置としてのCa^<2+>/H^+対向輸送体は444個のアミノ酸で構成されるタンパク質であり、その発現は胚軸に顕著で、根では転写・翻訳産物が検出されず、明確な組織特異性が明らかになった。さらに液胞型Ca^<2+>結合タンパク質を精製、分子クローニングし、これも根に特徴的なタンパク質であることを見いだした.
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)