Project/Area Number |
11164221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 光男 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70166974)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 近世 / 朝鮮 / 士族 / 学問知 / 儒学 / 族譜 / 戸籍 / 士大夫 / 古典籍 |
Research Abstract |
本研究は、李氏朝鮮時代(1392〜1897)に中国から流入した古典籍なかんずく儒学古典の教養が朝鮮社会といかなる関係をもったのかについて、「学問知」と社会との関係という視点から歴史学的手法によって考察した。 1研究方法 (1)慶尚道丹城県の在地士大夫(士族)・安東権氏およびソウルで代々高級両班の地位を占めた延安李氏館洞派を対象として、「学問知」と社会的地位の関係を検討した。 (2)研究にあたっては、文献調査と聞取りを融合させた。コンピューターによる戸籍台帳と族譜の解析を行い、士大夫の家系形成を分析した。 (3)文献資料分析と韓国の現地調査により、中国からの古典流入過程、士大夫の学問知形成様相、中国古典籍の活用状況等を検討した。 2研究成果 (1)儒学古典は李氏朝鮮時代における政治的・社会的・文化的エリートである士大夫たちの必須教養「学問知」となり、その修得と理解の度合いが士大夫の社会的地位を決定する上で重要な地位を占めたことを解明した。 (2)儒学古典籍が中央と地方で家門などの私的関係を通じて流布し、それが士大夫たちの学問と社会的地位の再生産に重要な役割を果たしている様相を分析した。 (3)文献調査と聞き取りにより、儒学古典が韓国近代化の性格を決定する重要な鍵の一つとなっており、さらに現代文化の基礎の一部を形成していることを明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)