Project/Area Number |
11165233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
末木 啓介 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (90187609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
趙 宇亮 東京都立大学, 理学研究科, 学振特別研究員
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥7,300,000 (Direct Cost: ¥7,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 単層ナノチューブ / 金属フラーレン / アーク放電法 / 放射性同位体 / マルチトレーサー / トリウム,ウラン触媒 / 放射化 / メスバウアー |
Research Abstract |
1.単層ナノチューブ合成における金属の役割を調べるために放射性同位体のマルチトレーサーを用いて研究を行うための専用のアーク放電用合成装置で実際に単層ナノチュ-ブの合成を行った。また、実際のマルチトレーサーを用いて蜘蛛の巣状のススを作り、次のような化学操作でそれぞれの元素の分布を調べた。 Ni/Coの酸化物をグラファイトの粉末と混ぜ合わせ直径6mmのグラファイト棒に4mmの穴を20mm開けてその中に詰め込んだ、その際にエタノール溶媒に溶かしたマルチトレーサーを少量ずつ加えて乾燥させながら更に詰め込む操作を行った。He 500Torrで直流電流70Aでアーク放電を行い上部の蓋に出来た蜘蛛の巣状のススを回収した。このススについてH_2O_2水溶液で環流した。その試料をトルエン溶媒に入れて超音波を与えて、フィルターでろ過した。残留物については1M HCl水溶液で洗った後に、空気中で350℃で90分焼いた後に、再度1M HCl水溶液で洗った。これらの一連の操作で出た物質のγ線測定を行って、それぞれのトレーサーの分布を調べた。今は追試実験をしながら元素の役割について考察している。 2.トリウムとウランの元素が単層ナノチューブ合成の触媒となるかどうか調べた。多孔質炭素棒にエタノール溶液に溶かした硝酸塩を浸透させて、乾燥させた後に陽極としてHe 400 Torr雰囲気下でアーク放電を行った。ここで得られたススについて調べた。ススの成分にはフラーレン類が多く、単層ナノチューブは殆ど合成されていないことが分かった。今回の研究でトリウムとウランの金属内包フラーレンを初めて観測した。
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