Project/Area Number |
11166273
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
天能 精一郎 名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (00270471)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 多参照応答理論 / 有効ハミルトニアン / 結合クラスター理論 / 溶液内化学反応 / 積分方程式理論 / 部分波展開 |
Research Abstract |
1、単参照結合クラスター理論に基づく有効ハミルトニアンを用いた多参照応答理論の開発を行った。0体から2体までの全ての項と3体の線形部分を含んだ有効ハミルトニアンを生成し、ユニタリー群基底を用いて励起状態の計算を行った。二原子分子系の計算では、Inner-valenceの多電子励起状態と、Outer-valenceのRydberg性の高い一電子励起状態をバランス良く記述できる事が示された。したがって、結合クラスター線形応答理論と多参照配置間相互作用法との両方の利点を兼ね備えた強力な励起状態計算法である事が確認された。更に、状態普遍多参照結合クラスター理論からの線形応答理論を定式化し、Outer-valence励起状態が全てのInner-valence励起状態に対してSize-intensiveである事を示した。 2、溶液内化学反応を取り扱うための新しい積分方程式理論を定式化した。分子間相関関数を部分波で展開し、部分波を関係付ける部分Ornstein-Zernike方程式を導出した。又、厳密なHelmholtz自由エネルギー標識を得、従来用いられているRISM/HNC自由エネルギー標識が、仮想的なレプリカ点の数に対して単調増加する物理的でない項を含んでいる事を示した。 3、単参照結合クラスター理論に基づいた静的構造因子の計算プログラムの開発を行い実験との比較を行った。系が大きくなるに従い、単参照配置間相互作用法と比較した改善が顕著になり、二電子的な分子性質に電子相関の大きさに対する無矛盾性が重要である事を示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)