Budget Amount *help |
¥13,100,000 (Direct Cost: ¥13,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 1999: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
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Research Abstract |
植物の成長:植物遷移の初期に侵入するイタドリの高CO_2濃度に対する成長の応答を調べ,Hirose(1987)のモデルにより解析した.またオオオナモミを用い,繁殖成長が植物の栄養成長にフィードバックする機構を明らかにした.植物の繁殖収量は繁殖期間の長さ・その間の光合成速度・光合成産物の分配速度によって決まるので,それぞれの要因に対する気温上昇の影響を解析することにより収量決定のメカニズムを明らかにした. 葉の光合成:葉の光合成は,葉緑体でRuBPを炭酸化する過程(CO_2+RuBP→2PGA)と光エネルギーを用いてRuBPを再生する過程(電子伝達系)のいずれかにより律速されていることが知られている.Hikosaka(1995,1997,1998)のモデルを用いて,オープントップチャンバー内で異なるCO_2濃度,気温条件で育成した植物(シロザ,シラカシなど)の葉の光合成系を,両過程への窒素の分配に着目して解析した(高速液体クロマトグラフ糖分析システムを使用). 個葉レベルの応答からのスケールアップ:CO_2上昇が個葉光合成に与える影響から,個体の栄養成長・繁殖成長に与える影響,植物群集の生産構造・個体サイズ構造に与える影響へとそれぞれのモデル化を介してスケールアップし,結果を森林生態系の構造と炭素バランスがどのように変化するかを予測するために適用し,陸域生態系の地球環境変化に対する応答機構を明らかにした.
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