Project/Area Number |
11224212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
薬師 久弥 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (20011695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 薫 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (90321603)
山下 敬郎 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (90116872)
山本 薫 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (90321695)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥33,700,000 (Direct Cost: ¥33,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥8,200,000 (Direct Cost: ¥8,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥10,400,000 (Direct Cost: ¥10,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥15,100,000 (Direct Cost: ¥15,100,000)
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Keywords | フタロシアニン導体 / π-d相互作用 / 混晶・合金 / 磁性 / 反射率 / 分子導体 / 電荷整列 / ラマン分光 / フタロシアニン / 一次元導体 / π-d電子系 / 交換相互作用 / 希薄合金 / 反射率スペクトル / 偏光ラマン散乱 / 金属絶縁体転移 / 偏光反射分光 / 一次元有機導体 / 電荷分離 / DMTSA / BEDO-TTF |
Research Abstract |
π-d電子系物質についてはCoPc(AsF_6)_<0.5>の3dバンドとπバンドの混成状況を調べるためにCoPc,CoPc^+,NiPc,NiPc^+について非経験的な方法で分子軌道計算を行った。計算結果を中性分子および陽イオンラジカル塩の振動スペクトルと比較した。ラジカル塩に特有な振動のマーカーバンドの強度を良く再現する事ができた。この方法により計算したa_<lu>HOMOと隣接するCoPcの3d_<z2>軌道との重なり積分を計算したところ10^<-5>程度であり、非常に小さい事が分かった。このことから一次元性のa_<lu>HOMOと3d_<z2>バンドの混成は無視できる事がわかった。このことからCoPc(AsF_6)_<0.5>を加圧するとリトルの励起子超伝導模型に合致する電子構造をもつ事が結論される。現在ダイヤモンドアンビルを用いた電気抵抗測定の予備実験の結果、4GPaまで加圧できる状態になっている。 π電子系物質については電荷整列を伴う相転移を起こす分子導体を赤外・ラマン分光法で研究した。まず、θ-(BDT-TTP)2Cu(NCS)2における相転移がラマンスペクトルの励起光依存性から電荷の不均化を伴うものである事を証明し、磁化率、光学スペクトルから電荷配列の方向を推定した。この実験から1300-1600cm^<-1>領域のラマンスペクトルが不均化に敏感に反応して変化する事を見出した。系統的な研究を進めるために、θ-(BEDT-TTF)_2RbZn(SCN)_4の相転移点以下の複雑なラマンスペクトルの帰属を行った。^<13>Cを同位体置換した分子を用い、偏光ラマン・偏光赤外スペクトルを比較することによって帰属を確立した。この帰属の方法は全てのBEDT-TTF電荷移動塩のラマンスペクトルを解釈する際に適用できる。
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