Project/Area Number |
11224214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
井上 克也 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (40265731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細越 裕子 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (50290903)
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Project Period (FY) |
1999 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥29,400,000 (Direct Cost: ¥29,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥8,800,000 (Direct Cost: ¥8,800,000)
Fiscal Year 2000: ¥10,200,000 (Direct Cost: ¥10,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥10,400,000 (Direct Cost: ¥10,400,000)
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Keywords | キラル磁性体 / 不斉磁気構造 / 磁気不斉二色性 / 分子磁性 / 分子磁性体 / 不斉磁性体 / キラルマグネット / プルシアンブルー / 磁気-光学効果 / 金属錯体 / 三次元磁性体 / 遷移金属錯体 / 不斉分子磁性体 / マンガン錯体 / 有機ラジカル / 高スピン分子 / 不斉分子磁石 |
Research Abstract |
新規な磁気光学効果を有すると考えられる、透明かつキラル構造を有する分子磁性体の構築研究を進めた。前年度までに、不斉三重項安定ラジカルとマンガンイオンの自己集合組織化によって一次元キラル磁性体の構築に成功した。このとき、結晶全体をキラル構造にするために、安定ラジカルの不斉炭素による不斉誘導を用いた。今年度はこの不斉誘導の考えを拡張し、より高次元の転移温度の高い磁性体が得られやすい、プルシアンブルー誘導体に応用した。すなわち、不斉ジアンミン誘導体を配位させたマンガン(II)イオンと、ヘキサシアノクロム(III)イオンを混合し、結晶化させることにより、透明かつキラル構造を有するTC=53K及びTC=38Kの錯体の構築に成功した。これらの錯体の構造、磁性を詳細に調べ、それぞれ、三次元、二次元のキラル構造を有し、マンガンイオンのスピンとクロムイオンのスピンがフェリ磁性的に相互作用した、キラルフェリ磁性体であることを突き止めた。
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