子宮体癌増加要因の解析と予防の可能性に向けての疫学的・分子生物学的研究
Project/Area Number |
11470343
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 信二 東北大, 医学(系)研究科(研究院), 助教授 (10142960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 司 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (80302131)
今野 良 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (70271905)
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Project Period (FY) |
1999 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 子宮体癌 / 10番染色体 / 癌抑制遺伝子 / PTEN遺伝子 / hBRAG遺伝子 / 疫学 / 高危険因子 / BRAG遺伝子 |
Research Abstract |
本研究の最終目的はヒト染色体のすべてを対象として、子宮体癌における染色体欠失領域および遺伝子不安定性の原因の1つであるDNAミスマッチ修復異常とDNAレブリケーションエラー(RFR)をテストすることにより検索し、欠失領域の詳細な地図を作製すること、および近年増加傾向の著しい子宮体癌のわが国における新たな高危険因子を抽出し、分子疫学的手法という研究分野を確立することである 我々は、多数の子宮体癌の手術症例を用い、第10番染色体長腕のq25-q26領域が子宮体癌の高分化癌で高頻度に欠失していることを見出し、詳細に欠失地図を作製したところ、D10S209とD10S216の間に約8CM、D10S217とD10S590の間に約12CMの共通欠失領域を認めた。次に酵母人工染色体(YAC)を用いて詳細に解析したところ、共通欠失領域は790kbのYACにより完全にカバーされていた。さらに、これらのYACからコスミドコンティングを作成し、得られたクローンを用いて、FISH法を行い詳しく解析したところ、共通欠失領域は100kbという極めて狭い範囲に限局された。そしてこの領域内に存在するhBRAG遺伝子を候補遺伝子の1つとして検索したが関連は薄いことがわかった。 また、疫学的研究については患者の同意を得てまたプライバシーの保護に充分留意し、種々の項目(年齢、身体状況、居住地、職歴、教育歴、閉経状態、月経状態、婚姻歴、初婚年齢、妊娠、出産歴、ホルモン補充療法、不妊歴、授乳歴、生活面、および過去5年間の食物摂取頻度調査、既往歴、避妊歴、体型、喫煙歴、合併症)につき症例1:対照2のアンケート調査(症例対照研究)を行い、各々のオッズ比を算出し新たな高危険因子の抽出にとりかかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)