Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂原 俊之 東海大学, 海洋学部, 講師 (40276788)
関田 欣治 東海大学, 海洋学部, 教授 (90287045)
宇都宮 智昭 京都大学, 工学研究科, 助教授 (10211773)
林 伸幸 新日本製鐡(株), 鉄構海洋事業部, 研究職
鳥井 正志 新日本製鐡(株), 鉄構海洋事業部, 研究職
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Budget Amount *help |
¥11,300,000 (Direct Cost: ¥11,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 1999: ¥6,700,000 (Direct Cost: ¥6,700,000)
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Research Abstract |
本研究では,防波堤を設置することなく箱型ポンツーン形式の超大型浮体式構造物の波浪応答を低減する方法について,解析・実験・実機適用性の3方面から検討し,その実用化を目指すことを目的とする.浮体応答低減の方法としては各種考えられるが,本研究では特に,没水水平板を浮体周縁部に取り付ける構造を取り上げ,本研究のより具体的な研究目的として,没水水平板による鉛直波浪応答低減のメカニズム解明,没水水平板を付加した箱型ポンツーン構造に対する波浪応答解析プログラムの開発,想定実機に対する最適構造の探索と試設計を通じた適用性検討,を設定する. 平成12年度においては,前年度の成果をふまえ,さらに没水水平板の存在による応答低減効果を精度よく予測するための解析プログラムの開発に重点をおいた研究をおこなった.すなわち,平成11年度の成果プログラムによって,ほぼ,線形回折波理論によって定性的傾向はつかめたものの,完全な実験と解析との定量一致はみられなかった.その一因としては,解析モデルにおいて,水平板の流体抵抗効果のみ考慮し,ディフラクション効果(回折効果)については無視していたことが考えられた.そこで,これをも考慮した解析を本年度はおこなった.その結果,新日鉄における実験と京都大学での解析結果は工学的にはほぼ満足し得るレベルでの定量一致が得られ,線形回折波理論の厳密な適用によって,その応答は精度よく予測できることが実証された.
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