Project/Area Number |
11710062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渥美 公秀 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (80260644)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ボランティア / 災害ボランティア / グループ・ダイナミックス / 阪神・淡路大震災 / ネットワーク / 地域ボランティア / エスノグラフィー / 参与観察 / 災害 / まちづくり / グループ ダイナミックス / フィールドワーク |
Research Abstract |
阪神・淡路大震災(1995年)を契機として着目されることとなった災害ボランティアの5年以上にわたる活動をグループダイナミックスの立場から整序することによって、今後の日本社会における災害ボランティアについて総括的な検討を行った。本年度は、昨年度の成果を踏まえ、以下の4点について総合的に検討し、成果を総括するとともに、一部を公開した。 (1)災害ボランティア組織の変遷:(特)日本災害救援ボランティアネットワークに関するエスノグラフィーを著し、著書として公刊した。 (2)災害ボランティア組織のネットワーク形成過程:全国災害救援ネットワークの設立から参与観察を行い、他のネットワークの調査と並行して、ネットワークの問題点と将来展望を導出した。 (3)地域復興における災害ボランティアから地域ボランティアへの変遷:西宮市安井地域の変容過程、および、地域防災プログラムについてエスノグラフィーをまとめ、成果の一部を学術論文として公刊した。 (4)災害ボランティアに関する理論構築:上記、および、昨年度までの成果を基礎資料として、災害ボランティアを含む社会と個々のボランティアに開ける生活世界のダイナミックスについて理論構築を進め、その一部を著書に含めて公刊した。 なお、国際心理学会(スウェーデン)で成果の一部を発表した。さらに、一般読者を対象とした雑誌等にも、解説論文等を執筆した。 言うまでもなく、阪神・淡路大震災以降の災害ボランティアの動きは、現在進行中であり、上記の成果は、なお中間報告に留まる。さらなる調査の継続が必要であることを強く認識した。
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