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「学校外の居場所」に通う「不登校」児の自己定義の変化と経歴分析

Research Project

Project/Area Number 11710107
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

工藤 宏司  大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (20295736)

Project Period (FY) 1999 – 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Budget Amount *help
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords不登校 / フリースクール
Research Abstract

最終年である今年度は、本研究遂行の要となる現場のデータ収集を中心に進められた。
まず、不登校児と彼らを取り巻く家庭を参与観察するために、厚生省が進める「メンタルフレンド制度」に着目した。同制度は、平成3年4月より全国の児童相談所を中心に「ふれあい心の友訪問援助事業」の名で制度化されたものである。主に大学生を中心としたボランティアの男女を、要請のあった家庭に「不登校」児の「友人」として派遣し、相談所のカウンセラーと家庭との情報の仲介役を兼ねる。研究者は、A県の児童相談所にメンタルフレンドとして登録され、これまでに5軒の家庭に派遣された実績を持つが、その中で知り合った子どもや家族に聞き取り調査を行った。
次に、B市に本拠地を持つ親の会の一つに参与観察を行った。特に、12年春にB市で開催された「医療と不登校を考える会(仮称)」に参加し、その後、同会を中心になって立ち上げた親の会の人々への聞き取りをお願いしたが、彼らの申し出により、データの公開は控える結果となった。ただし、聞きとった話や参与観察で感じたことは、これまで医師を敵対的に捉えがちであった親の会内部での微妙な転換点を感じさせ、今後粘り強く交渉を続け、同分野の研究を進めていきたい。
最後に、教師への聞き取り調査がある。これは、「不登校」が実際に生み出される学校現場において教員が直面する様々な問題を明らかにするデータを収集できたと考える。今年度以降、研究者が最も力を入れて継続していきたいテーマの一つとなった。
いずれのフィールドにおいても、子どもを取り巻く人々のデータ収集は一定の成果を上げたが、彼らが実際に子どもと接する場面のデータ収集は、まだ不十分である。そのため当初の目標が達成されたとは言いがたいが、一方で、子ども中心に進んできた「不登校研究」に、研究の視点を転換した一定の成果を付け加えることが可能なデータ収集が出来たと考える。

Report

(2 results)
  • 2000 Annual Research Report
  • 1999 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2016-04-21  

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