弥生〜古墳時代における親族構造の考古学・人類学的研究
Project/Area Number |
11710213
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
考古学(含先史学)
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清家 章 大阪大学, 文学研究科, 文部科学教官助手 (40303995)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | 埋葬施設 / 人骨 / 歯冠計測 / 女性 / 副葬品 / 古人骨 / 親族構造 |
Research Abstract |
今年度は、古墳時代後期の人骨資料を収集し、整理・計測を行った。資料は、箱形石棺直葬資料が中心であり、横穴式石室出土の良好な人骨が少なかったが、以下のような結論を得た。 近畿では、古墳時代後期においても同一墳墓には血縁を有する人物が埋葬され、婚入者などの非血縁者は埋葬が行われない。女性被葬者が造墓契機となる場合も少数ではあるが認められる。男性初葬者と女性初葬者の割合も求めたところ6.5:3.5の割合である。初葬者を「家長」とする事が許されるのであれば、男性家長と女性家長がそれぞれの血縁者と葬られていると解釈ができる。女性家長よりも男性家長の方が多いので、総体的には男系優勢の双系的埋葬原理を復元することが可能である。以上のことを先行研究と比較すると、埋葬原理には近畿と九州で地域差が認めらることになる。なおかつ近畿の中でも父系的な埋葬原理を持つ渡来系氏族が存在することが知られているので、同じ近畿の中でも、在来氏族と渡来系氏族とでは埋葬原理に系統差が存在する可能性が考えられる。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)