用例データベース構築に基づく東国成立の鎌倉時代法談聞書類の国語史的研究
Project/Area Number |
11710225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
国語学
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
土井 光祐 実践女子大学, 文学部, 助教授 (20260391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 光祐 実践女子大学, 文学部, 講師 (20260391)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 法談聞書類 / 鎌倉時代語 / 中世語 / 明恵 |
Research Abstract |
鎌倉時代の代表的な聞書類である明恵上人関係の諸資料の内、神奈川県立金沢文庫所蔵の「解脱門義聴集記」「華厳信種義聞集記」の語彙データベースの作成を行った。又、同じく明恵上人関係の法談聞書類である高山寺蔵「観智記」の原本調査を実施し、国語史資料としての性格について考察した。このほかに、金沢文庫を中心として東国で成立した法談聞書類が数種確認されているが、この電子化テキストを作成して、語彙データベースの基盤作りを行った。東国成立の法談聞書類としての性格は未だ分析途中であるが、京都を中心とする関西圏で成立した法談聞書類との言語的差異はそれほど大きなものではなく、むしろ講者の教学上の位置付けの観点から、関係聞書類の言語的性格が決定される傾向が看取される。但し、法談聞書類の内部構造や注釈形式の点において、室町時代以降の抄物との関係が課題として残されており、この観点からの分析を行うことが急務と思われる。教学上の直接の関係は認めにくいと思われるが、鎌倉時代以前に東国の地でどのような法談活動が行われ、具体的にどのような資料が残されているかについては、更に網羅的な資料調査を行う必要がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)