Project/Area Number |
11730003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
経済理論
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
馬場 弓子 青山学院大学, 経済学部, 講師 (40302674)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
Fiscal Year 2000: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
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Keywords | 産業組織論 / 応用ゲーム理論 / メカニズム デザイン / 応用ゲ-ム理論 |
Research Abstract |
本研究の研究対象は、補完財のオークションである。これは、(1)売手にとって補完財であるときと(2)買手にとって補完財であるときの二つに大別できる。(1)の具体例としては、FCCやヨーロッパ各国政府による周波数割り当てのオークションがあり、(2)は入札方式による部品購入等が該当する。本研究では、一般性を失うことなく、(1)、(2)に共通に二財モデルを考察し、オークションを設計する側((1)においては売手、(2)においては買手)の期待利得が最大になるようなオークションとしての最適オークションを特徴づけ、これを実際にインプリメントするようなオークション・ルールを提示した。この際、通常のオークションのモデルと同様に、売手、買手間に情報の非対称性を仮定した。(1)においては買手の各財に対する真の価値が私的情報であり、(2)においては売手の各財1単位の生産に要する費用が私的情報である。本研究の主たる結果は、以下のように要約される。(a)最適オークションは効率的配分をもたらさない。(b)特に(2)においては、バンドリング、アンバンドリングの問題が発生するが、その選択は生産費用の確率分布に一意に依存する。(c)(1)において両財を需要する買手と1財のみを需要する買手の2種類の買手を想定すると、最適オークションがどちらの買手を優遇するかは、財の真の価値の確率分布に一意に依存する。また、この時、確率分布によらず、一般的に最適オークションをインプリメントするような基本的なオークション(イングリッシュ、ダッチ、再高価格入札、第二価格入札)はない。(d)(2)において、バンドリング、アンバンドリングと基本的なオークションを組み合わせることで、最適オークションをインプリメントすることができる。このほか、複数のオークション設計者が存在するモデル、逐次オークションと同時オークションの比較等がなされた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)