Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
核準位密度を殻模型に基づく微視的立場から理解するため,殻模型モンテカルロ法を用いた核準位密度の数値計算法を開発し,Fe-Ge領域でその有効性を明らかにしてきた。本年度はこれを発展させると共に,関連する話題についても研究を行った。その内容は次の通りである。 ・殻模型モンテカルロ法においてisospin射影を実行する方法を開発し,これを応用することにより核準位密度のisospin依存性を調べた。また,Fermiガス模型により準位密度のisospin依存性の表式を導き,殻模型による数値計算の結果と比較した。 ・核準位密度のparity依存性を統計的な観点から考察し,その起源,特に核子の対相関の効果を明らかにした。 ・最近,高励起状態から放出されるγ線の統計性から核準位密度を実験的に調べる手法が提案されたが,そのような統計性を破る可能性がある高スピンisomerの性質について調べた。 ・核準位密度の振舞いを理解する上で,平均場近似は第零近似として有用であり,殻模型による微視的アプローチの基礎ともなるが,不安定核の平均場の様子はまだ十分理解されていない。このような観点から,特に不安定核の平均場について,その計算法も含めて考察した。
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