Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
レーザー干渉計重力波検出器の主要なターゲットである,コンパクト連星からの重力波について研究を行った.連星がスピン角運動量を持つ場合について,連星の運動方程式をポストニュートニアン近似によって,これまで求められていなかった2.5次のオーダーまで導出する研究を完成させた.方法は,星をデルタ関数で表すモデルを導入し,アインシュタイン方程式を解くものを用いた.これは大橋,Owenとの共同研究で行なった. また,重力波の理論波形を,実際のTAMA300検出器からのデータの解析に適用するための,デーダ解析コンピュータプログラムの開発を行い,さらに合体するコンパクト連星からの重力波の探査を行った.連星からの重力波を特徴づける質量パラメータとして,パラメータ空間を探査する際に非常に有用な質量パラメータの記述法を発見した.また,波形探査するさいのパラメータ空間探査方法として,2段階探査の方法,理論波形生成および理論波形とデータの相互相関計算の計算コスト削減方法などを開発した.以上のプログラムを1999年9月に取得されたTAMA300のデータに適用して,合体する連星からの重力波探査を行った.そして,0.3倍から10倍の太陽質量の連星についてのイベントレートの上限値を導出した.
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