地震学的不連続面における揮発性成分の影響-地球内部のH_2O量,CO_2量の解明に向けて-
Project/Area Number |
11740296
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Petrology/Mineralogy/Science of ore deposit
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
井上 徹 愛媛大学, 理学部, 助手 (00291500)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | H_2O / 揮発性成分 / 含水鉱物 / 高圧鉱物 / オリビン / 相転移 / 地震学的不連続面 / マグマ / 含水相 / 高圧相 |
Research Abstract |
本年度は地球内部における水の影響に関する研究として、以下の4編を投稿した。1つはマントル遷移層の水のリザバーと考えられるオリビンの含水高圧相hydrous ringwooditeの弾性的性質を解明し、地震波の観測データと比較することにより地球内部の水の存在について議論した(Yusa et al.,2000)。さらに、地球内部への水の運搬、マントル遷移層中の含水鉱物の性質等を議論し、410km地震学的不連続面への水の影響についても議論した(井上,2000)。最後の話題については、現在国際誌にも投稿中である。さらに、高圧含水相、及び水が加わったマグマの生成についても議論し(井上,2001)、ガーネットと水に富んだマグマの間の希土類元素の分配を調べ、太古代に生成したマグマ「コマチアイト」の生成に水が関与した可能性、すなわち初期地球内部に水が存在した可能性について議論した(Inoue et al.,2000)。 上記の研究以外に、放射光その場観察実験に携わり、マントル中の重要な鉱物MgSiO_3 enstatiteの相転移境界(Kuroda et al.,2000)、及びCaMgSi_2O_6 diopsideの相転移境界(Irifune et al.,2000)を精密に決定した。さらに今年度行った研究の中で現在論文執筆中、及びこれから論文執筆にかかろうとしている研究には、ポストスピネル相転移におけるH_2Oの影響に関するもの、及びオリビンのα-β-γ相転移境界におけるH_2O及びCO_2の影響に関するものがある。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)