Project/Area Number |
11740347
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大森 建 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (50282819)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ヒドロアルミニウム化 / グループ選択性 / 三級アルコール / アセチレン |
Research Abstract |
平成11年度から12年度にかけての2年間の研究を通じ、グループ選択的ヒドロアルミニウム化反応を鍵とする第三級アルコール不斉中心の新たな立体選択的構築法を開発した。すなわち、隣接位に不斉点を有するビスアルキニルアルコールに対し、適切な条件でヒドロアルミニウム化反応を行うと、還元反応が一段階で停止し、一方のアルキニル基が優先的に反応することを見出した。そして乳酸由来の非環状基質とグリセリン酸由来の環状基質を用いた反応とでは、それぞれ高選択的に反応が進行するものの、グループ選択性の様式が異なることをつきとめた。また、様々な検討結果から立体制御に必要な要素を抽出し、それらを総合してグループ選択性を合理的に説明できるモデルを提案した。このモデルはリチウムキレート構造における各置換基の占有空間の考察に基づくものであり、種々の反応例についてどちらのアルキニル基が優先して反応するかをよく予測する。さらに、このモデルをヒントとして、選択性を向上させる反応条件を見出した。また、当反応において生成するアルケニルアルミナート中間体を様々な求電子剤で捕捉し、合成上有用な三置換オレフィンを効率的に合成することに成功した。さらに、このグループ選択的ヒドロアルミニウム化反応を反復利用することにより、第三級アルコールに基づく連続不斉中心を高選択的に構築できることも見出した。これら一連の生成物は様々な化学変換が可能なアルキニル基とアルケニル基を備えた第三級アルコールであり、こうした連続構造を持つ天然有機化合物の合成に有用である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)