自己集合による三次元空孔を持つPd錯体の構築と機能
Project/Area Number |
11740362
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
楠川 隆博 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70300720)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 自己集合 / パラジウム / 白金 / 三次元空孔 / Pd錯体 |
Research Abstract |
(1)かご型錯体の溶解性制御 自己集合性かご型錯体は水中で有機分子を効率的に取り込み、空孔内で化学反応を促進する。例えば、これまでにDiels-Alder反応がかご型錯体中で加速されること、スチレンのワッカー型酸化反応が、酸素を酸化剤として進行することを見出している。しかしながら、かご型錯体3は通常の化合物に比べて溶解性が劣るため、実用化の際に問題となる。そこで、Pdの保護基の部分にポリエーテル鎖を導入し、水への溶解性を向上させることを試みたところ、溶解性が著しく向上していることが明らかになった。 (2)ナノ空間の利用(塩基性条件下での縮合反応) 研究代表者は、白金を中心金属とする自己集合性かご型錯体の合成に成功している。白金を中心金属とする錯体は、塩基性条件で安定であり、塩基を用いた反応の反応場として利用できる。そこで、かご状錯体の形状による縮合反応の制御を行った。例えば分子内に二つの官能基を持つ化合物は通常の条件下では無限に縮合してしまうが、かご状錯体の空孔内では、ある一定のサイズの分子を作りあげることが可能であると考えられる。そこで、かご状錯体内で、縮合を行ったところ、三量体が得られ、X-線結晶構造解析に成功した。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)