無機高分子をバックボーンに用いた有機金属錯体の高集積化
Project/Area Number |
11740371
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Inorganic chemistry
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
久保 和幸 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90263665)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 無機高分子錯体 / ポリホスファゼン / ポリホスフィボラン / メタライミノホスホラン / メタラホスフィノボラン / 前駆体 / 単結晶X線結晶構造解析 / 無機高分子 / モノマー / メタラホスホラン / メタラホスフィンイミド |
Research Abstract |
1.ポリホスファゼン錯体のモノマーの構造と反応性:ポリホスファゼン錯体のモノマーであるメタライミノホスホランのスペクトル的特徴、単結晶X線構造解析、求電子試剤や求核試剤ならびに不飽和化合物との反応を検討した。その結果、メタライミノホスホランにおけるP-N間結合はかなりの二重結合性を持っており、さらにP(δ+)-N(δ-)という大きな分極のために求電子試剤や求核試剤に対して反応活性であることがわかった。また、不飽和化合物との反応においてはP=N二重結合部分が関与したメタセシス反応や、遷移金属上のイミノホスホラン配位子とカルボニル配位子との間に不飽和化合物が付加しメタラサイクルを形成するなど非常に興味深い反応性を示した。これらの反応性を応用することによるメタライミノホスホランのポリマー化が期待できる。 2.ポリホスフィノボラン錯体のモノマー合成:フェニルホスフィン(PH_2Ph)を配位子にもつ鉄カチオン錯体にNaBH_4を反応させることによって従来合成が困難であったP-H結合を有するホスファイド錯体ボランアダクト(メタラホスフィノボラン)を安定に、しかもOne Potで合成することに成功した。この化合物は脱水素縮合反応によって重合しリン-ホウ素骨格を有するポリマーとなることが期待される。この反応によって、RuやW錯体についても同様なP-H結合を有するメタラホスフィノボランを高収率で得ることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)