蛍光相関法による高分子ゲル内における分子の拡散機構の研究
Project/Area Number |
11740384
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
機能・物性・材料
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Research Institution | The University of Tokyo (2000) Tokyo University of Agriculture and Technology (1999) |
Principal Investigator |
角森 史昭 東京大学, 大学院・理学系研究科・附属地殻化学実験施設, 助手 (60291928)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 蛍光相関 / 拡散 / ゲル / 蛍光相関法 |
Research Abstract |
本課題は、ゼラチンゲルのゲル化過程における、ゼラチン分子の拡散係数の分布の時間発展様式を明らかにすることを目的として企画されたものである。 具体的には、ゼラチン分子を蛍光ラベルし、この蛍光分子の蛍光相関関数を自作の装置で測定し、この解析結果から、拡散係数分布の時間発展様式を明らかにすることが、第一の目標であった。また、この結果に基づいて、ゲル化のメカニズムについて議論することを第二の目標とした。 拡散係数分布はガウス型をしており、ゲル化点近傍で急速に平均拡散係数が大きくなる傾向にあった。このとき、ガウス型からローレンツ型へ分布関数の形状が変化することが期待されたが、明確な変化は観測されなかった。つまり、ゼラチンのゲル化に際して、予測されていたような異常拡散のメカニズムは発生しないということが考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)