Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
平成12年度の研究実績の概要は以下の通りである. (1)RecA/Rad51とssDNA/dsDNAの相互作用の系. RecAのN末端側ドメインに注目し,このドメインとssDNAの相互作用を解析した.^<13>C/^<15>N標識試料を調製しssDNA非存在下/存在下でシグナルの帰属を行い,DNA結合に関与すると考えられる残基を同定した.ssDNA結合に伴う構造変化については現在解析中である. また,昨年に引き続いてRecAにアミノ酸選択的^<19>F-標識を導入し,^<19>F-NMRを用いて解析を行った.^<19>F核はDNA結合領域に1箇所とC末端ドメインに2箇所導入されている.変異体との比較によって帰属を行った結果,C末端ドメインの2つの^<19>Fシグナルは比較的明瞭に観測されるのに対し,残りの1つの^<19>Fシグナルはおそらく著しいブロードニングを起こしているらしいことが判明した.このDNA結合領域と想定されている領域はX線結晶構造においてもディスオーダーしていることが示唆されていることから,溶液状態でも構造多形になっているのではないかと考えている. 全長のRecAについては,アミノ酸選択的カルボニル^<13>C標識を行い,DNAとの相互作用をモニターする試みを開始した.予備実験の結果,全長のRecAについてもカルボニル^<13>Cシグナルの観測が可能であった. さらに,RecAの中央ドメイン(25kDa)については^2H/^<13>C/^<15>N標識試料を調製し,主鎖シグナル帰属に向けてNMRによる予備的な実験を開始した. (2)RecAとDinI(81アミノ酸残基)の相互作用の系. DinI結合によるRecA活性制御のメカニズムの解析を継続中である. (3)酵母ミトコンドリアゲノムの組換えに関わるタンパク質群とDNAの相互作用の系. Mhr1のN末端ドメインについて,予備的なNMR実験を開始した.
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