高等植物葉緑体構成因子の遺伝子発現における核支配と遂次性
Project/Area Number |
11740434
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物生理
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金丸 研吾 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (90260025)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | シロイヌナズナ / 葉緑体 / シグマ因子 / 転写 / 分裂 / Arabidopsis / chloroplast / gene expression |
Research Abstract |
高等植物葉緑体は個有のDNAをもち120前後の遺伝子がコードされている.これらは真正細菌型のRNAポリメラーゼ(PEP)とTワファージ型のNEPによって転写されるが葉緑体への分化には特にPEPが必須である.このコア酵素は葉緑体DNAにコードされているが調節因子のシグマファクターが少くとも6つ核にコードされていることを見い出した.中でもsigBは重要でこの欠損によってpale greenになり葉緑体が小さく貧弱になることから、又sigB自身の発現が発芽のごく初期から起こることから更に解析中である.一方藍藻に起源をもつ葉緑体は転写の他に分裂についてもバクテリアのシステムを一部そのまま利用している.そのひとつがMinDのホモローグであり、後に移行したこの遺伝子の発現はもうひとつの因子FtsZと同様のパターンを示しつつ、機能的には逆の働きをもっていた.すなわち、その大量発現によって分裂は抑制され一細胞に1〜2個の巨大葉緑体ができた.又このタンパク質の局在は葉緑体の内外両方である可能性も示唆された.更に遺伝学的にすでに知られていたarc6変異は表現型がAtMinDlの大量発現株と非常に類似していたがFtsZの発現はほぼ正常でAcMinDlの発現が数倍になっていることも確認できた.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)