Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Research Abstract |
本研究の目的は,電磁結合パッチアンテナを用いたマイクロ波帯およびミリ波無線LANシステム用平面アンテナを実現するための基礎技術を開発することにある.本年度は,以下に示す知見と成果を得た. (1)平成11年度において開発したプリントスロットアレーに,パッチ素子を組み合わせ,電磁結合パッチアレーを構成した.このアレーについて,スペクトル領域モーメント法を用いた数値シミュレーションを行い,無線LANシステムに適合する放射指向性を得るための設計指針を確立した. (2)平成11年度において開発したプリントスロットアレーで構成したマルチセクタアンテナについて,スペクトル領域モーメント法を用いて,セクタ間干渉,放射指向性などの特性評価を行った.この結果より,従来のマルチセクタアンテナのように,金属フィンなどの突起物を配置しなくとも,セクタ間の相互干渉が極めて小さな平面マルチセクタアンテナが実現可能であることを明らかにした. (3)電磁結合パッチアレーにおいて特性劣化の原因となる平行平板モードについて,スペクトル領域モーメント法から導いた等価回路を用いることにより,発生機構を明らかにした.また,平行平板モードを抑制するための指針を明らかにした. (4)(2)に示した平面マルチセクタアンテナの試作測定を19GHz帯において行い,数値シミュレーションによる検討の妥当性を明らかにした. 以上,本年度予定していた研究課題について十分な成果が得られた.
|