Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
今年度は,昨年度開発の波動の到来方向推定法の実データへの応用と,伝搬経路情報に基づくプラズマの密度構造の推定に関する研究を行なった.具体的な研究成果は,以下の通りである. ・波動の到来方向推定の実データへの応用 磁気圏プラズマ中で観測される電磁波は,同時に複数方向から到来する可能性もあり,その推定は不適切逆問題となる.昨年度開発を行なったガウス分布モデル波動分布関数法を,あけぼの衛星で観測したコーラスエミッションに適用し,到来方向推定を行なった. ・地上から伝搬するオメガ信号の特性を利用したプラズマ圏内電子密度推定法の開発 あけぼの衛星で観測されるオメガ信号の伝搬特性と,レイトレイシングの理論計算から,プラズマ圏の電子密度を求める逆問題の解法の開発を行なった.特に電子密度のローカルな揺らぎとグローバルな揺らぎの双方を表現できる電子密度モデルの検討を行なった. ・波動種別の自動分類と分布域の研究 あけぼの衛星の11年の長期観測データから,特定の種類の波動を抽出し,その強度分布の特徴を考察した.特に極域低周波ノイズやコーラスの空間強度分布と,磁気活動やローカルタイムとの相関が明らかにされた. ・タイプIII太陽電波バーストのスペクトル解析による太陽圏密度構造の研究 GEOTAIL衛星で観測された特殊なタイプIII太陽電波バーストのスペクトルから太陽圏の電子密度構造推定の研究を行なった.
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