Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
本年度は,信号の周期性を用いた多入力多出力(ダイナミック)システムのブラインド等化法についての基礎的研究およびアルゴリズムの開発を行った. 研究成果を以下にまとめる。 ・1入力多出力システムのブラインド等化のための,巡回格子アルゴリズムを用いた逐次アルゴリズムを開発した。このアルゴリズムは,従来法より計算量が少なく,ハードウェアへの実装が容易である。また,コンピュータシミュレーションによりアルゴリズムの性能を評価し,従来法とほぼ同じ性能を持つことを確認した。 現在,開発した手法を,多入力多出力システムのブラインド等化へ拡張中である。 ・あるクラスの多入力多出力システムに対し,信号の周期性を用いた二次統計量によるブラインド等化を適用すると,入力信号にユニタリ行列をかけたものが出力される。このユニタリ行列(多入力多出力スカラーシステム)に対する等化を行うため,遺伝アルゴリズムを用いた等化法を開発した。コンピュータシミュレーションにより,提案アルゴリズムは,従来の勾配法を用いた手法より,誤差が少なくかつ高速に収束することを確かめた。遺伝アルゴリズムは,大域探索に優れているが,局所探索には必ずしも適していない。そこで,遺伝アルゴリズムと局所探索に優れた勾配法を併用したアルゴリズムの開発を行っている。
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