実環境下自然き裂評価のためのあいまいさを導入した磁気探傷システム
Project/Area Number |
11750376
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Measurement engineering
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
槌田 雄二 大分大学, 工学部, 助手 (80284785)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 自然き裂 / 磁気探傷 / 逆問題解析 / ファジイ |
Research Abstract |
本研究の遂行で得られた結果の概要を以下に要約する。 1.あいまいさを導入した磁気探傷システムの構築 前年度に行った自然き裂同定のための逆問題手法の開発を基にして、開発した手法を様々なモデルへ適用し、その有用性、あるいは問題点を明らかにした。明らかになった問題点から、その対応策となる改良を行った。実環境下における自然き裂の検出あるいは同定には、従来あるような磁気探傷システムの概念では不十分であることが分かったので、測定システム自体を従来システムにはない新しいシステムとすることができないか、その可能性を模索した。具体的には、磁気探傷システムの励磁波形とし、従来システムとしては、1つの周波数の波形を用いることが行われてきたが、新しいシステムとして、様々な周波数を含む多重周波励磁法を考案した。その測定結果として得られるスペクトログラム表示から、き裂の検出・同定を試みた。多重周波励磁を行うことによって、き裂情報(幅、深さ、位置等)に対して、より感度的で有用な信号が得られることが分かった。また本手法を開発する上で、数値解析を行い、その有用性を数値計算結果からも示した。また開発を行った磁気探傷システムに若干の変更を行うことで、自然き裂同定から一歩進んで金属疲労を測定するシステムの構築を試みた。具体的には磁性材料から測定できるバルクハウゼンノイズを用いて、その信号変化から金属疲労評価の可能性を示した。実環境下における自然き裂あるいは金属疲労といった、より実用化に近い形での磁気探傷システムを構築する足がかりを得たと考えるが、より実用的な完成したシステムとするためには、更なる研究が必要である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)