Project/Area Number |
11750470
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
佐野 可寸志 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (00215881)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 都市内物流 / 輸送頻度 / 流動ロットサイズ / トラック輸送 |
Research Abstract |
本研究では、地方都市を対象として,貨物需要の不均一性を考慮した流動ロットサイズ、輸送頻度、貨物車サイズ、輸送軒数を決定する流動ロットサブモデルと、貨物自動車の業態を決定する自家用/営業用貨物車決定サブモデルの2つのサブモデルを構築した。 流動ロット決定サブモデルは、貨物需要の変動を考慮した上で、取り扱い品目の密度、単位重量当たり価格、価格逓減特性などの品物に関する情報や、顧客数、輸送量、輸送エリア面積といった顧客に関する情報や、交通条件を入力条件とした。このとき、荷送り人と荷受け人の在庫も含めた輸送に関わる費用を最小化する流動ロットサイズや輸送頻度等の輸送方式を出力するモデルである。モデルでは、輸送費用(ドライバーの人件費、燃料費、修理費、車両費、保険・税金、車両保管費)、送頻度低下等のサービス水準の低下に伴う顧客逸失リスク等を考慮し、これらの費用項目を輸送方式を表す変数で記述した最適化問題として定式化を行った。 また、自家用/営業用貨物車決定サブモデルは、上位の流動ロットサブモデルから出力される輸送方式の変数に加え、自家用輸送において実施されているドライバーのセールス活動の効用や、取り扱い荷物量の変動を変数として取り込み、荷主の効用最大化行動に基づく貨物車の選択行動をモデル化し、実態調査に基づきパラメーターを推定した。 構築したモデルを利用して、輸送費用の変化に対する貨物車台数、貨物車走行台キロ、ドライバー数等の変化の分析を試みた。その結果、輸送頻度は、価値逓減特性や、競争の激しさが影響が大きく、トラックのサイズは、道路状況や駐車の容易さが大きな制約となっていることがわかった。また、荷主は荷物の取り扱いの丁寧さに大きな関心を持っており、丁寧な取り扱いに対しては、少々のコスト高は容認することや、セールスに対する効用を定量的に把握した。
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