Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
断熱構造化が進みつつある住宅用基礎の熱環境設計を,土地々々の気候特性を考慮して合理的に行う手法を確立することが本研究の目的とするところである。研究目的を達成するため,本年度は以下に示す1〜4について研究を進めた。なお,この他に実大部分模型を用いた実験の準備として,模型及び計測センサーを秋田県立大学構内に設置し,地中温度,含水率などの実測を開始する予定であったが,本研究とは別の費目によって設置を予定していた総合気象観測システムの構築が次年度予算に繰り下げられたため,実施には至らなかった。実大部分模型を用いた実験については,今回の補助金による研究成果を踏まえて,来年度以降,別途に取り組むことにしたい。 1.既往の海外文献の翻訳 広範な計画的視点からの設計資料を得るため,海外文献"Building Foundation Handbook"の翻訳作業を行った。全部分を訳出し,リファインした。近い将来,原著出版元・国内出版社と交渉し,和訳書として発刊したい。 2.基礎周り地盤の熱水分性状予測プログラムの開発 汎用性の高い熱水分予測プログラムを,有限/境界要素法に基づく多数地下室空間の熱湿気性状の時刻別計算プログラム"MULTIBAS"を改良する形で開発し,いくつかのケーススタディを行った。 3.土壌熱湿気物性,積雪熱湿気物性データの整備 文献調査に基づき,土壌及び雪の熱湿気物性をデータベース化した。 4.気候制御手法の優先度判定に基づく設計用地域区分図の作成 昨年度に引き続き,拡張AMeDASデータを入力として,ある地点を指定するとその地点における環境計画において,どのようなパッシブ/アクティブ制御手法が優先されるべきかを数値で表示するウィンドウズプログラムを発展させ,基礎断熱の必要性を表示できるようにした。
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