Research Project
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
平成11年度に行った予備的調査に基づき、12年度においては、住みこなしの過程で、環境形成の主体である居住者らが環境の諸要因(物理的要因、対人的要因、社会的要因)とどのような関係を構築しているかを整理し、その中で密度が果たす役割が何かについての仮説的モデルを考察した。上記モデルを検証するために、国内(茨城県営小野崎団地および大角豆団地)およびベトナムハノイ市内において調査を行った。具体的には選択した集合住宅において住まい方調査・行動観察調査を行い、住棟・住戸の平面図を採取し、行動の量・種類・場所、表出・あふれ出しの量・種類などのデータを収集した。現在は分析結果にもとづき論文に投稿準備を行っている。また、7月には国際学会(IAPS 16・於パリ)においてベトナム・ハノイ市内における集合住宅調査の結果を発表し議論を行った。