Project/Area Number |
11750539
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
神吉 紀世子 和歌山大, システム工学部, 講師 (70243061)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 高齢者・障害者 / 森林公園 / バリア・フリー / ボランティア |
Research Abstract |
和歌山県が整備中の根来山森林公園(岩出町)を、ハンディキャップのある人々も使いやすい公園にするための、ハード(公園計画)、ソフト(運営)上の工夫すべき点を明らかにするために、(1)同公園の利用圏と考えられる地域の共同作業所、身体障害者支援団体、養護学校、老人ホーム、デイサービスセンター等計21施設にヒアリングを行い、公園利用の要望や、ハード整備上配慮してほしい点、ソフト上検討すべき点について調査し、(2)大阪府のヒーリングガーデナー研修制度や府営公園のバリアフリー化事業を、先駆事例として事例調査し、さらに(3)1999年に発足した根来山森林公園の森林ボランティアの参加者に福祉ボランティアに関する意識調査を行った。(1)からは、車椅子利用者、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、精神障害者など、障害の種類や程度によってその配慮すべき点には差違があり、また、養護学校の児童生徒には理科等の学校教育の面からも、高齢者からは生きがいや余暇、知的障害者からは公園のスタッフとして就業したいという要望など、様々な利用の要望も得られた。一方、ハード整備については、森林の自然の育成・保護も目的としている森林公園では完全に実現することは現実的でなく、公園スタッフや福祉ボランティアなどの人的支援(ソフト)に頼らざるを得なくなることがわかった。(2)からは公園における福祉ボランティアに携わろうとする市民が少なくないことが確認され、(3)からは、介助ノウハウの習得ができる機会があり、負担が重くない範囲であれば、森林ボランティアの中にも福祉ボランティアに関心を持つ人が少なくないことがわかった。一方、その場合には、利用者とボランティアの連絡や調整を行う役割についてはボランティア参加者には負担感があり、行政やNPOなどがそれを担う必要がみられた。
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