Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
これまでの研究で浮遊液滴の形状,表面振動測定の技術が確立できている.今回.微小重力環境を利用して液滴形状を制御しながら液滴振動法で溶融Siの表面張力を測定し,その結果を地上で静適法で同じ雰囲気で測定した結果と比較検討した. 微小重力環境で液滴の変形を縦横比1%以内に制御することによって,測定される表面張力のばらつきを±2%以内に抑えることができた.また液滴の形状が大きく変形すると,補正式を利用しても測定値がずれてくることが確認できた.従来の研究では液滴の形状を制御して液滴振動法で表面張力測定を測定している例はなく,液滴振動法による過去の測定例を参考にする場合にはこの点について注意する必要がある. 液滴が球形に近い場合は液滴振動法と静適法で測定した値はほぼ一致した.液滴振動法のばらつき±2%は,静適法で測定した場合のばらつき±3%にくらべて優れているといえる.また,浮遊液滴法では融点以下約300度の過冷却状態で測定を行うことができた.このことは表面張力の温度係数を決定するには非常に有利であることを示している. 今後の研究では表面張力を測定するに当って雰囲気中の酸素分圧の影響が少ないNiを試料として使い,重力の影響下で電磁浮遊法を利用した液滴振動法による測定をおこなう方法を確立していく予定である.
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