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多重構造巨大リポソームの人工細胞壁による安定化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11750778
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 高分子構造・物性(含繊維)
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

上田 岳彦  鹿児島大学, 工学部, 助教授 (80293893)

Project Period (FY) 1999 – 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Budget Amount *help
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords部分疎水化 / 多糖類 / 巨大ベシクル / キトサン / 膜安定性 / 被覆 / 交流電場周波数 / 共焦点顕微鏡 / BET等温吸着
Research Abstract

1.水溶性部分疎水化キトサンの合成とキャラクタリゼーションに関する成果
平成11年度の成果に基づき、高分子主鎖にアミノ基を有するカチオン性多糖類(キトサン)を用いてアルキル修飾法による部分疎水化を行い、100単糖あたり約2〜5個のアルキル鎖を有する部分疎水化キトサンを得た。本来キトサンの水溶性は乏しく被覆実験は困難であったが、グリコシド結合の部分加水分解によりキトサンオリゴマーとすることにより溶解性を改善することに成功した。また、得られた部分疎水化キトサンオリゴマーは水溶液中のイオン強度やpHに依存して自己集合化することを見出し、環境に応答して被覆・非被覆をコントロールできることが明らかとなった。
2.巨大ベシクルの部分疎水化キトサンオリゴマーによる被覆に関する成果
疎水化多糖類として、部分疎水化キトサンオリゴマー(AHC)を採用した。これを蛍光プローブ修飾したFITC-AHCとして蛍光顕微鏡観察に供した。AHCの疎水部と巨大ベシクル膜の疎水性部との間の会合により巨大ベシクルの外表面が被覆されることを確認し、その膜安定性の差を検証した。FITC-AHC被覆巨大ベシクル膜は非被覆の場合に比べて著しい安定化を示し、非被覆巨大ベシクルが約9.2時間で崩壊するのに比べて室温で50時間以上の観察においても被覆ベシクルの崩壊は見られなかった。キトサンオリゴマーがベシクル膜への結合により高分子主鎖の方向が揃った形で集合することが促されたため、被覆膜中のキトサンオリゴマーが溶液中よりも強く結合してベシクル膜の安定化につながったものと考えられる。pHの低下によりアミノ基の正荷電間反発の程度を強めることにより、その崩壊が誘発される傾向にあることは、ベシクルの安定化がキトサンオリゴマーの分子集合化に起因することを示すものである。
3.多重構造巨大リポソームの形成に関する成果
超音波法により調整したSUV(Small Unilamellar Vesicle)をFITC-AHCで被覆した後に巨大ベシクル形成実験に供した。FITC-CHP(平成11年度実績報告書参照)が被覆ベシクルの巨大ベシクルへの組み込みに成功したこととは異なり、FITC-AHC被覆ベシクルはラメラ間隙への流入が抑制されて複合化しなかった。

Report

(2 results)
  • 2000 Annual Research Report
  • 1999 Annual Research Report

URL: 

Published: 1999-04-01   Modified: 2016-04-21  

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