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海浜植物に共生するアーパスクラー菌根菌の生態解明及び緑化への利用方法の開発

Research Project

Project/Area Number 11760016
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 園芸・造園学
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

阿部 淳一・ピーター (阿部 淳一ピーター)  筑波大学, 農林学系, 助手 (40292510)

Project Period (FY) 1999 – 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
KeywordsVA菌根 / Glomales / 海浜砂丘植物群集 / 菌根 / 海浜植物 / 生態学
Research Abstract

アーパスクラー菌根菌を利用した海浜砂丘における緑化について
護岸工事や海岸沿いの工場建設などによって本来の海浜とその植生の破壊が進んでいるので、全国各地で海水の汚染や海水生物への影響がみられている。従って、今後、自然な海浜への緑化の必然性が高いと考える。本研究では菌根菌を利用するために、海浜砂丘における菌根菌の生態的働きの解明を目的とした。その結果、汀線付近の植物群集ではGlomus属菌が優占しているため、緑化の利用に適切であると考える。特にGlomus.sp.2は感染率、散布体量(MPN)が高く、好弱アルカリ性、耐塩性であることから、適切な種である。また、内陸の安定した北海道、本州の海浜砂丘ではScutellospora gregariaの分布が優占し、普通に存在するため、この種も利用に適切であると考えている。しかし、ネギ、クローバ、海浜植物ハマニンニク(従来から緑化に使われている)を用いた接種実験では宿主のリン吸収含量や成長速度へのこれらの菌根菌の貢献度は低いと推測された。ただし、長期間野外条件などで行っていないため、貢献度については更なる検討が必要である。結論として、海浜植物群集の存在における菌根菌の影響力は低いため、緑化においては重要な要因ではないが、自然界のバランスを考えて時には無視できない存在であろう。
鳥取砂丘におけるアーパスクラー菌根菌の分布調査
北海道、東北、関東の汀線に近い植物群集で分離された菌根菌の構成種が鳥取のと類似している。しかし、内陸側の砂丘から分離された菌根菌の構成種はかなり異なり、汀線付近では分離されたことのないGigaspora giganteaが優占種であった。
青森県の海浜における調査
汀線付近のハマニンニクの実生の菌根形成率と生存率を調査した結果、4月では平均菌根形成率が35%であり、平均30個体の区を3区設けたが、10月の調査では地上部には一個体も存在していなかった。しかし、接種実験における2ヶ月後の実生の平均菌根形成率は64%であった。従って、野外における菌根菌の菌根形成率は低く、宿主に対する貢献度も低いと考えられる。

Report

(2 results)
  • 2000 Annual Research Report
  • 1999 Annual Research Report

URL: 

Published: 1999-04-01   Modified: 2016-04-21  

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