Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本実験では,ユリ科花卉園芸植物において形質転換技術により耐病性品種を作出することを最終目的として,以下の項目について検討した. (1)培養組織からの効率的な植物体再生系の確立 数種・品種のユリ,アガパンサスおよびムスカリにおいて,高い増殖能力および植物体再生能力を保持したカルスまたは懸濁細胞培養系を確立した.タカサゴユリ,アガパンサス,ムスカリにおいては,組織学的観察により不定胚または不定芽経由の再生が起こっていることを明らかにした.さらに,タカサゴユリにおいては,長期間の継代・維持を経た懸濁培養細胞における再生能力の低下を確認し,また,その回復にはTIBA処理が有効であることを明らかにした. (2)選抜薬剤耐性濃度の調査 数種・品種のユリ,アガパンサス,ヘメロカリスおよびムスカリにおいて,培地へのハイグロマイシンまたはビアラフォスの添加により,カルスの増殖および植物体再生が完全に抑制されることを明らかにした. (3)アグロバクテリウム法による形質転換系の確立 数種・品種のユリ,アガパンサスおよびムスカリにおいてアグロバクテリウムによる形質転換を試み,そのうち現在までに,アガパンサスおよびムスカリにおいて効率的な形質転換系を確立している. (4)抗菌性タンパク質遺伝子ホモログのクローニング 数種のアブラナ科植物から複数のディフェンシン遺伝子ホモログを単離し,発現ベクターへの組み込みおよびアグロバクテリウムへの導入を行った.現在,アグロバクテリウム法によるアガパンサスへの導入を試みている.
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