Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
昨年度に確立した染色体の解析法を用いて,本年度は日本,中国,インド,ベトナム等,原産地が異なるマンダリン18品種を供試してマンダリン類が示す染色体の多様性を解明した。 いずれの品種も染色体数は2n=18で,2倍体であることが確認できた。クロモマイシンA3(CMA)染色を行なったところ,CMA(+)領域の位置,有無からマンダリン類染色体は以下の6種類に分類できた。A:CMA(+)が両端と動原体付近にある,B:CMA(+)が一方の端部と動原体付近にある,C:CMA(+)が両端にある,D:CMA(+)が一方の端部にある,E:CMA(+)が動原体付近にある,F:CMA(+)がない。 供試品種の染色体パターンは次の通りであった。ホンチソウ:1A+1C+8D+8F,キノクニ:1C+8D+9F,地中海マンダリン:1C+10D+7F,シカイカン:1B+10D+7F,スンキ:12D+6F,カーブチー:2B+2C+5D+2E+7F,ケラジ:1A+1B+7D+1E+8F,コウジ:2B+1C+6D+9F,興津早生:1A+1C+8D+8F,十万温州:2C+8D+8F,シィクワシャー:1C+10D+1E+6F,タチバナ:1C+10D+2E+5F,クレオパトラ:15D+3F,ダンシー:1C+10D+7F,ポンカン:1B+1C+10D+6F,キング:1A+1B+1C+8D+7F,クネンボ:1A+1B+2C+5D+9F,クレメンティン:1B+1C+10D+6F。 以上のように,マンダリン類染色体には高度な多様性が存在することが明らかとなり,染色体レベルからもマンダリン類の遺伝的多様性および雑種性が確認できた。
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