Project/Area Number |
11760061
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井沢 真吾 京大, 食糧科学研究所, 助手 (10273517)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | チオレドキシン / yAP-1 / redox / ストレス応答 / チオレドキシンリダクターゼ / グルタレドキシン |
Research Abstract |
出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeの酸化的ストレス応答性の転写因子yAP-1のredox regulationについてチオレドキシンおよびグルタレドキシン欠損株(trxlΔ/trx2Δ,grx1Δ/grx2Δ)を用いて検討した。チオレドキシン欠損株では、yAP-1は恒常的に核に局在し活性化されており、チオレドキシンがyAP-1活性にネガティヴに作用することを見い出した。好気的条件下ではチオレドキシン欠損株の細胞内酸化度が野生株より約二倍高いことを明かとした。また、チオレドキシンとyAP-1の欠損が合成致死性を示した。 さらに、チオレドキシンを再還元するチオレドキシンリダクターゼ欠損株(trr1Δ)についてもtrx1Δ/trx2Δと同様に、細胞内酸化度の上昇とyAP-1の活性化が観察された。しかしながら、大腸菌の場合とは異なり、S.Cerevisiaeのtrr1Δ株では、全てのチオレドキシンが酸化型として存在するわけではなく、ほぼ半分が依然として還元方で細胞内に存在することを確認した。また、trr1Δでは全チオレドキシン量も上昇していた。これはyAP-1標的遺伝子の一つであるTRX2遺伝子の発現活性化によるとものと考えられた。現在、yAP-1活性のredox regulationにおけるチオレドキシンのredox blanceとチオレドキン含量の影響について検討を行っている。
|